山近記念総合病院の看護

山近記念総合病院 看護部長 杉山万里江
 当院の看護で一番誇れるのは親切、笑顔、挨拶、気配りといった病院のモットーが身についていることでしょうか。
 患者様も高齢社会を反映し、65歳以上の方の占める割合が年々高くなって来ています。
 特に御高齢の方が入院された時、家では痴呆症状も全く無く普通の日常生活を過ごしていらしたのに、病院といった 通常と違った生活環境に適応出来るまで4〜7日間以上必要な方がかなりの数いらっしゃいます。その期間は ひたすら優しく繰り返し説明し危険が無い様に時々ベットサイドを訪ねる等私達看護者は気を配ります。 それでも危険を感じる時は、車椅子やベッドごとナースステーションにお連れし、山と抱えた仕事やナースコールの対応に 追われながらも、言葉をかける事が一晩中続く等が大変多くなりました。
 時にはご家族の応援をお願いして、患者様の精神的援助を計る事もあります。
 又、片麻痺となり利き腕が障害されてのリハビリ期間、食事摂取ももう自分で出来るのになかなか意欲が出ない 患者様に一匙介助しては次の一匙はご自分で頑張る様促し席を外し、ドア越しに見守りながら心の中で「さあ、頑張って」と 応援し時間をかけ、一匙自力摂取出来たと喜び、根気強く繰り返し自立迄漕ぎ着けた事例等、無論専門職としてはどれも、当然成すべき事ですが、時間に 追われる中頑張る姿勢を頼もしく見ております。
 次に誇りに思うことは、全員が良く働くことでしょう。
 救急病院の多忙さはどこもがそうで有るように、当院も常に緊急検査、処置、手術等々大変多忙な毎日ですが、そんな時や、 どこかで急変や集中して人手が必要になった時、応援依頼に対し大変スムーズに応援体制や、自ら役割引き受けの名乗りを 挙げてくれます。時には、外来当直者が病棟の早朝多忙時、自主的に応援を買って出たり、急な検査、処置といった予定外 業務にも黙々と遅くまで患者様の為と頑張っているスタッフ全員に、感謝しています。まさにこれらは、特筆すべき 当院の柔軟な考え方と職場風土だと思います。大切にして残したい事の一つです。
 さて、上記の如く自画自賛致しましたが、課題も当然の事ながら幾つかあります。
 当院理念(2)患者様のニーズに応える為に、職員一人一人が自分の分野で最高の技量と能力を得る努力をし、 これを用いて実践する。・・・・・・と掲げています。
 患者様は、隣接県や遠くの県外からも診察や手術の為にわざわざいらっしゃいます。看護職員として最高の技量、 能力を得る努力を常にしていますと胸を張って言うには少し躊躇致します。
この点については、最高と言うにはこれで良いという事ではなく、なお一層の努力が必要と思っています。

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